角膜拡張症 関連論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23152659
PUBMED(アメリカ国立医学図書館の国立生物工学情報センター
(NCBI)が運営する医学・生物学分野の学術文献検索サービス)
Corneal ectasia after myopic laser in situ keratomileusis
: a long-term study.
近視矯正レーザー手術後の角膜拡張症長期的研究
研究者:Spadea L, Cantera E, Cortes M, Conocchia NE, Stewart CW.
ソース:University of L'Aquila, Department of Biotechnological and Applied Clinical Sciences, Eye Clinic, L'Aquila.
論文概要
:バックグラウンド
この研究の目的はレーザーによる近視矯正手術(LASIK)の
レーシック後の角膜拡張症の長期にわたる発生率と重要な要因を
多くの症例で評価することである。
:研究方法
一人の手術意の近視手術のデータベースの遡(そ)及的再検討が行われた。
患者は手術を行った日ごとに2つのグループに分けられた。
グループ1は1999年から2001年にかけて(手術を行った)グループ
(1313眼)、グループ2は2001年から2003年に手術を受けた(2,714眼)。
手術前後の各患者の視力、屈折度数、角膜厚測定、角膜トポグラフィーの
データが利用可能であった。
RESULTS:結果
4027の手術を受けた目に対し23眼(0.57%)で最短7年、
最長14年の術後期間に術後角膜拡張症が発生し、
9眼がグループ1、14眼がグループ2での発生であった。
角膜拡張症が始まるのはグループ1で2.57 ± 1.04年の間、
グループ2で2.64 ± 1.29年の間であった。
Randleman Ectasia Risk Score Systemを使用した最も重要な
術前のリスクファクターはグループ1では明確な球面屈折誤差であり、
グループ2では角膜残存ベッドの薄さであった。
角膜拡張症を発症した各症例でリスクファクターは明らかなものであった。
:結論
角膜拡張症は特に合併症を伴わない手術後のまれな結果である。
LASIK後に角膜拡張症を発症の変数は
Randleman Ectasia Risk Score Systemの使用によって
よりよく理解することができるであろう。