レーシック後9年目までは順調。その後、複視やグレアが悪化
30代男性 2009年Sクリニックにてイントラレーシック
■レーシックを受けた理由
会社で流行っていて、周りも5人受けていて、自分も受けたいと思ってしまったから。
■施術クリニックでの術前のリスク説明の状況
このようなリスクは全く説明ありませんでした。
■レーシック後の症状はどのようなものか?
手術を受けてから9年ほどは、 特に不具合を感じることなく過ごしていた。
2018年くらいから、 眼の角膜が液状化しているような感覚が出てきて、物が2重に見え るようになり、片眼で診ても二重に見えるので「乱視ではないか」 と眼鏡屋に行くも「乱視ではない」と回答される。
その後、光の見え方がおかしくなり、 様々な視覚症状を自覚するようになった。
また、見え方の悪化の進行に伴い、 様々な視覚以外の症状を感じるようになった。
<視覚症状>
片眼複視、両眼複視、常時ハログレア、飛蚊症、 蜃気楼のような見え方、ゼリーのようなデコボコ、目の震え( 揺れ)、目が動かしにくく単語1つ1つを目で追うことが困難、 色彩感覚の劣化、視界が暗く感じる、視界点滅、長い残像、 砂嵐のような見え方、閃輝暗点
<視覚以外の症状>
両目・頭部・耳奥・胸奥など上半身の神経痛、めまい、目の震え、 船酔いのような吐き気、全身各部位の微小痙攣(ピクつき)、 全身各部位の痺れ、顔面&頭部の神経痒み、頭部の過剰拍動、 強い耳鳴り、音が響く、思考のための神経伝達が妨害(ブロック) されるような感覚、頭部への強い圧迫感・圧縮感、 頭部にミミズが走るような感覚、自律神経過剰活性
■上記「二重に見える」症状を訴えた時の、施術クリニックの反応
※実際の施術は、大阪のSクリニックで行ったのですが、 異常が出てからは行っておらず、名古屋のSクリニックに行きまし た。
名古屋のSクリニックでの対応は、「ここはレーシックする所で、 レーシック後の眼の治療を行う所ではない。 一般の眼科に行くように」と言われて、 眼鏡屋での検査程度しかしてもらえなかった。
それでも明らかに左目が二重に見えるので、 泣きついてお願いしたら、しぶしぶ精密検査をしてもらえた。 そこでは「異常無し」「他の人よりもむしろ状態は良い」 と言われた。
その後、悪化してきて再度検査をお願いしたら、代表電話(東京) での電話予約の時点で名古屋のSクリニックに断固として拒絶され た。
そこの医者はレーシック後の異常については全く興味を持っていな いようであった。
また、私と同じように9年後から異常が出た人はいるか? と質問したら、「そんな人はいない」という回答であった。
■上記「二重に見える」症状を訴えた時の、眼科での反応、治療の状況
ドライアイと言われたり、ドライアイではないと言われたり、 バラバラの意見。
一般眼科に行けば「 レーシックは分からないのでレーシック専門眼科に行きなさい」 と言われ、Sクリニックに行けば「一般の眼科に行きなさい」 という対応であった。
Sクリニックではないレーシック専門眼科にも行ったが、 特に異常無しという診断であった。ただ、「 治療に関しては医療の限界」「 数十年後にはその症状が解明されるかもしれない」 という医師もいた。
また、Sクリニックではないレーシック専門眼科に、 私と同じように9年後から異常が出た人はいるか?と質問したら、 「・・・(無言)」であった。おそらく、「いる」のだろうが、 レーシック推進派として認められないので、「無言」 という回答だったと思う。
片眼複視(二重に見える)については、 高次収差は高いと言う医師もいたが、 特に異常はないということであった。
特に異常がないため、治療法はない。脳神経科でMRIもとったが 、異常なし。
■仕事や日常生活の状況
仕事は休職中。眼だけでなく、神経がやられてしまっているので、
■レーシックを受けた感想
術後9年間は快適で、他の人にも勧められる良いものだと思っていました。
しかしながら、レーシック手術が成功した私でさえもこんな訳の分からない症状が出てきてしまって、異常が出ると「生き地獄」になるとても危険なものです。
レーシックは将来的には消滅していくと思います。
レーシックが致命的だと思う点
・レーシック後遺症は治療が一切できない
・異常が出ても検査では異常が検出できない(※片眼複視、両眼複視を除く)
・異常が検出できないため、「特に異常無し」という診断となり、現代の医学的には異常が無いことになってしまう
・医学的に異常が無いし、治療法も無いため、後遺症に関して興味を持つ医師が極めて少ない